緑内障治療にはいくら必要?診察・検査・目薬・手術にかかる費用

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40歳以上の20人に1人の割合で発生するという緑内障。治療にはいくつかの選択肢がありますが、どの治療方法を選択しても、基本的には一生付き合っていく必要がある病気です。そうなると気になるのが緑内障の診察や治療にかかる費用ですよね。

緑内障の診察・治療に関わる費用としては、緑内障と診断するための診察料や検査代、毎回の再診料、目薬の代金があり、レーザー治療や手術を行う場合はその手術費も必要になります。
これらの診察・治療にはどのくらい費用が必要なのでしょうか?また、負担を軽くできる方法はないのでしょうか?今回は、緑内障にかかる費用について、歯科サプリ編集部がお届けします。

緑内障の診察・検査にかかる費用

緑内障の診察は基本的に保険適応

緑内障の診察に関する費用は、基本的には保険診療でカバーされます。国民健康保険に入っている人なら3割負担(後期高齢者では条件によっては1割負担)になります。

緑内障の診断のためには、初診料(3割負担で846円)にプラスして行った検査の費用がかかります。また、再診のたびに再診料(3割負担で216円)に検査代や目薬の費用などがかかってきます。

緑内障の診断に必要な検査

緑内障の診断にはいくつかの検査が必要になります。どの検査を行うかは医師の裁量によって決まりますが、以下のような検査が必要になることが多いです。費用は保険点数を10倍して、負担割合(3割負担であれば0.3)をかけて計算してください。

眼圧検査:82点

眼の表面に機械を当てたり、空気を当てたりして眼圧を測定する検査です。正常眼圧緑内障では、眼圧が正常であるにもかかわらず起こってしまう緑内障であり、眼圧測定だけでは診断が付きません。

眼底検査:56点(片目)

眼に光を当てて、眼の奥にある視神経乳頭部の変化を見る検査です。緑内障が起こると、この視神経乳頭の形態に変化が起きることがあります。

視野検査:195~290点(片目)

緑内障で起こる視野の狭窄があるかどうかを見る検査です。視野検査では、自分では気づかない微細な視野の異常を発見することができ、緑内障の進行度合いのチェックもできます。

緑内障の診断は2,000円程度から

緑内障の診断には初診料や上記のような検査が必要になり、診断のためには最低2,000円程度の費用がかかります。基本的な検査だけでなく、さらに専門的な精密検査が必要になると、診断のために必要となる費用はあがってきます。

種類や本数によって異なる目薬代

目薬は数種類必要なことが多い

目薬はそれぞれ薬価が決まっており、必要な値段はどの目薬を使うかによって変わってきます。1本あたり800円前後であることが多いようですが、数種類の目薬が必要になることも多く、処方量を含めて1,000円以上する目薬もあります。また、定期的な健診で1回あたり2,000~3,000円程度かかると言われています。

目薬は1本あたり何日使えるのか?

目薬を1滴たらすと約0.05ml使うことになります。両目に使う場合は、1日1回であれば0.1ml、2回であれば0.2mlを1日で使うことになります。つまり、2.5mlの点眼薬であれば、1日1回両目で25日分ということになります。5mlの点眼薬であれば1日1回両目で50日分、1日2回であれば25日分という計算になります。

1回に出してもらえる目薬の量は状態によって違いますが、安定している状態だと医師が判断した場合には、2~3か月分をまとめて処方してもらえるようです。

レーザー治療は数万円必要

レーザー治療は、点眼治療と併用して治療効果をあげられるだけでなく、点眼を忘れやすい人、点眼治療が困難な人に勧められる治療法です。5~10分で治療でき、痛みや入院などの負担が少ない治療法になります。

レーザー治療も保険適応になりますが、レーザーでどのような治療をするかによって費用は変わってきます。3割負担では片目当たり2~4万円程度かかるようです。レーザー治療にかかる費用は点眼治療に比べると高くはなりますが、点眼治療のみに比べて効果が上がったり、点眼回数が減ったりするなど、普段の生活が楽になる可能性のある治療方法です。

緑内障の手術には7~20万必要

手術の費用は手術の方法や入院の日数、個室料金などによって変わりますが、一般的には保険適応で7万~20万円と比較的幅広くなります。

手術自体の保険点数は以下の通りです。(3割負担の人では、点数に3をかけた数字が自己負担額になります)

  • 濾過手術:23,600点
  • 緑内障治療用インプラント挿入術(プレートのないもの):34,480点
  • 緑内障治療用インプラント挿入術(プレートのあるもの):45,480点

上記の手術費に必要な検査やケア、入院などの諸費用を含めて7万~20万程度かかるようです。

緑内障の医療費の負担を減らす方法

年間10万円以上の医療費は確定申告で還付

緑内障の基本的な治療は保険診療になりますが、3割負担だとしても手術などを含めるとその医療費が非常に高額になることもあります。

もし年間に支払った医療費が10万円以上になる場合には、確定申告で医療費控除として還付金が返ってきます。本人だけでなく、配偶者やそのほかの親族のなかで「生計を一にする人」の支払合計額で計算して10万円を超えれば医療費控除の申請ができます。また、年間所得が200万以下の人では、10万円以下でも還付金が発生することがあるので、申請できるかどうかしっかりチェックしておきましょう。

任意保険の手術還付金

任意の医療保険に入っている場合は、手術還付金などが出る場合があります。保険の内容によって給付金が出るかどうか、またその額が決まりますので、保険でカバーされる内容をしっかり確認しておきましょう。

また、保険によっては緑内障で失明してしまい、働けなくなってしまった方のために就業不能保険を設定しているものもあります。すでに緑内障と診断されてしまっている人は加入できませんが、緑内障を発症して働けなくなるのが怖い人は、事前に就業不能保険のついた保険に入っておくといいかもしれませんね。

診断・治療にかかる費用を頭に入れて適切な治療選択が必要

緑内障は完治する病気ではなく、手術を含めたどのような治療も、基本的に悪化を防ぐための手段になります。費用負担を恐れて様子を見ていると、どんどん病状が悪化してしまい、失明をまぬがれないという状況に陥ってしまうこともあります。

緑内障の治療で大切なことは、早期発見をし、適切な治療を適切なタイミングで行ってもらうことです。そのためには、緑内障の診断や治療にどの程度費用がかかるのかを、この記事を参考にして頭に入れておき、費用負担がわからないという不安を取り除いたうえで、医師と治療方法を相談するようにしましょう。また、緑内障は一生付き合っていく必要のある病気ですので、その費用負担を抑えるための医療控除や保険の適応についても理解して、制度をうまく活用できるようにしてくださいね。

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