心療内科の認定制度である『専門医』について徹底解説

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なにかとストレスの多い現代社会において、心療内科に対するニーズは増加傾向にあります。

しかし、このよく耳にする『心療内科』という診療科目について、認識があいまいな方も中にはいるのではないでしょうか?

さらに、一言で『心療内科』といってもその数は多く、適切なドクターを選んで受診するための基準についてもまだまだ認知が行き届いている状況では無いかと思われます。

そこで今回は、心療内科を選ぶうえでの基準と成りうる『専門医』という認定制度や心療内科を選ぶうえで役立つポイントについて医科サプリ編集部がお届けします。

心療内科について

心療内科における専門医制度について学んでゆく前に、まずは心療内科という診療科について再確認を兼ねておさえておきましょう。

心療内科とは?

心療内科について端的に説明すると、「心療内科とは、心理的なストレスに起因する身体症状について心と身体の両面から治療する診療科である。」と言う事ができるでしょう。

既に2400年以上も昔にギリシャの哲学者プラトンが「心の面を忘れて体の病気を治せるものでない」と指摘しているとおり、現代では心と身体の健康は切り離せないものであると広く認知されています。

ところがこの心療内科ですが、『心療内科』という名称自体は日本にしかなく、1996年に厚生省に標榜科として認可された比較的新しい診療科なのです。

精神科との違いについて

心療内科としばしば混同されがちなのが、『精神科』と呼ばれている診療科目です。

実際にメンタルクリニックなどではこの心療内科と精神科の両方を取り扱っている所も少なくありませんが、異なる診療科目として取り扱われていることからも解るように厳密には異なる診療科目なのです。

ここで、両者の違いを明確にしておきましょう。

・心療内科とは、心理的なストレスが招く身体症状について心と身体の両面から治療する診療科目である。

先にあげた通り、心療内科については上記のとおりに定義する事が出来ます。

対して精神科は、

・精神科とは、不安や落ち込み・イライラなどに見られる”こころ”そのものに発現した症状を扱う診療科目である。

と言う事ができるでしょう。

つまり、心療内科では心だけでなく身体も含めた治療をおこなっているのに対して、精神科では心そのものの辛さや症状を取り除くための治療をおこなっているという事になります。

とはいえ、心と身体の不調は密接に繋がっているものです。 患者さんの症状がどちらに当てはまるか判らない場合には、精神科と心療内科のどちらもカバーしている医療機関を訪ねてみると良いでしょう。

心療内科医とは?

上記であげた『心療内科』を専門分野としている医師が『心療内科医』と呼ばれます。

心だけではなく身体も含めた診療を取り扱う心療内科医は、身体症状に対する内科的な知識もさることながら病気の要因としての心的ストレスも同時に取り扱うため、現代社会のストレス問題に関する知識やカウンセリング能力に加えて患者さんの心の痛みを理解し寄り添う姿勢が大切となります。

心療内科医の問題点

このように、医学的見地や心理学的に高度な知識とスキルが要求される心療内科医ですが、医師免許を取得していれば心療内科医になるための特別な資格は必要が無いことからその専門性についてはしばしば議論の対象となっており、必ずしも心療内科医が最新の精神医学に精通しているとは言い切れずその知識やスキルには個人差があることが問題視されています。

心療内科における専門医認定制度

心療内科医をとりまくこのような現状に対して、精神医学・神経学の発展を目的としている公益法人『日本精神神経学会』では専門医の育成と専門医制度の確立を目的として『精神科専門医制度』を制定しています。

この精神科専門医としての認可を受けるためには、一定期間研修を受けた上で各種の条件を満たした精神科医を対象とした様々な試験に合格する必要があり、この試験に合格し『日本精神神経学会』より認可を受けた医師のみが『日本精神神経学会認定精神科専門医(以下:専門医)』として医療活動をおこなう事が出来るのです。

このことからも、心療内科の専門医には一定の信頼性が担保されているという事がわかるでしょう。

『日本精神神経学会』が認める精神科専門医制度について

日本精神神経学会では、専門医の認定試験を受験するにあたって以下の条件を受験資格として精神科専門医制度規則第6条に定めています。

①日本国の医師免許証を有するもの

② 精神科臨床研修開始時に学会員であるもの

③ 5 年以上の臨床経験を有するもので、第 9 条に規定する研修施設において施行細則に定める研修ガイドラインにより、精神科臨床研修を 3 年以上受け、その課程を修了したもの

(参照元:公益社団法人 日本精神神経学会

さらに専門医の資格の有効期限は5年間と定められており、更新によって精神科専門医として常に新たな知識を取り入れられるようになっています。

これらに代表される厳しい条件は、精神医学および精神科医療の進歩に応じて専門医としてふさわしい技能や知識を持つ医師の養成や育成につながっています。

このことからも、この専門医制度には一定の信頼性が担保されていると言えるでしょう。

心療内科における専門医として

なにかとストレスの多い現代社会では、心理的なストレスによって引き起こされる様々な症状を治療する心療内科医へのニーズの増加にともないその医師の数も増加傾向にあります。

その中でも認定制度によって信頼が担保されている専門医のニーズは高く、平成17年の開始以来飛躍的に数を増やしており平成29年には約10,000名の専門医が登録されています。

さらにこの専門医や、専門医を育成する立場にある『指導医』は日本全国の医療施設や研修施設で活動しており、今後さらなる精神医療への貢献と普及が期待されています。

心療内科選びのポイント

ここまでは、日本精神神経学会が定める専門医の認定について学んできました。心療内科を選ぶうえで、専門医の存在が一定の信頼性を担保することがおわかりいただけたかと思います。

しかしながら、全国に10,000件以上もあると言われている心療内科をはじめとしたメンタルクリニックを選ぶにあたっては、 「病院がたくさんあって、どこが自分に合うのか分からない」 「今通っている病院が本当に自分に合っているのかわからない」 といったケースもあるかと思います。

そこでここからは、心療内科を選ぶうえで役立つポイントを初診時と通院時に分けて押さえておきましょう。

初診時に見るべきポイント

心療内科の診療では身体的な症状に加えて心理的なストレスについても取り扱いますので、医師との信頼関係が非常に重要となります。

たとえ名医と呼ばれているようなドクターであっても、患者さん自身との相性によっては良い結果が望めない事も考えられます。

ましてや、患者さんの意見も聞かずに一方的に診断をされてしまうような場合は良好な信頼関係はおろか誤診の恐れもありますので避けるようにすると良いでしょう。

通院時に見るべきポイント

医師との相性や信頼関係が重要であることは、初診時のみならず通院時でも変わりません。 以前から通い続けているからといって惰性で通院し続けるのではなく、医師の治療に疑問があるときは転院も視野に入れて再考してみるべきでしょう。

・治療方針や薬がコロコロ変わる

・通院中の途中経過について把握してもらえない

・投薬治療以外の治療方針を提案してもらえない

・薬に対する説明が足りない

・似たような効果の薬を大量に処方される

上記の様なケースに心当たりがある場合は、セカンドオピニオンへの相談なども視野に入れて通院を再考する必要があるかもしれません。

まとめ

 

いかがでしたでしょうか?

今回は、心療内科と精神科の違いや『日本精神神経学会』が定める専門医の認定制度について学んできました。

心療内科とは心だけでなく身体も含めた治療をおこなう診療科目であることや、心療内科における専門医の認定制度には一定の信頼性があることがおわかりいただけたかと思います。

また、心療内科を選ぶうえで役立つポイントについてもあわせておわかりいただけたかと思います。

患者さんが信頼できるドクターを的確に選ぶことが、心身ともに健やかな暮らしへとつながることでしょう。

 

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マコトメンタルクリニック

出典:http://www.makoto-mental.com/

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