喉の内視鏡検査では何がわかるの?痛みはある?

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内視鏡検査は、上部消化管の検査ではよく知られている検査方法ですが、実は喉でもさまざまな疾病を早期発見するために内視鏡検査が行われています。日本では最近、喉周辺のがんによる死者数が増加傾向にあり、罹患率が2倍に増加しているという調査報告があります。有名アーティストの死や声を失ったというニュースが話題にもなりました。今回は、喉の内視鏡検査について、医科サプリ編集部がお届けします。

喉の内視鏡検査ではどういう病気がわかるの?

急性喉頭蓋炎の内視鏡検査

喉頭蓋は、声を出すための器官「声帯」の少し上にある部分です。急性喉頭蓋炎は、喉頭蓋に炎症が起こる病気で、よく腫れあがるため、ひどい場合は窒息死に至ることがある恐ろしい病気です。欧米では子供に多い病気ですが、日本では成人にも多く見られます。発熱や、喉の痛み、食物を飲み込む際に痛みを感じるといった初期症状があります。この病気は、喉頭ファイバースコープを使って検査が可能です。喉頭蓋の腫れ具合いを直接映像で確認して、診断を行い適切な治療方針を決めます。急な発熱をともなう喉の痛みがあった場合には、できるだけ早い段階で、耳鼻咽喉科の診療を受けるようにしましょう。

扁桃悪性リンパ腫の内視鏡検査

扁桃は、あごの両下にあたるリンパ節の部分です。免疫における重要な役割を果たしている部分で、体内にばい菌やウィルスなどが入った際によく腫れることがあります。扁桃悪性リンパ腫は、扁桃のリンパ節にできる悪性腫瘍です。扁桃には、口蓋扁桃(こうがいへんとう)と咽頭扁桃(いんとうへんとう)、舌根扁桃(ぜっこんへんとう)などがあり、扁桃悪性リンパ腫は口蓋扁桃に多く発生します。初期症状はなかなかわかりにくい病気ですが、異物感や喉の痛みなどがあります。

また、腫瘍が周辺に浸潤した場合には、飲み込む際の痛みや耳まで達する放散痛を感じることがあります。検査方法は、喉頭ファイバースコープを使った検査と、同時に細胞を採取して細胞生研を行います。また、浸潤の有無を確認するために上部消化管内視鏡検査なども実施します。最近は保険適用になったので、ペット検査による診断も実施できるようになりました。喉に異物感がある、あるいは痛いといった違和感がある場合は、お近くの耳鼻咽喉科で検査を受診してください。早期発見の場合は治療が可能です。

咽頭がんの内視鏡検査

咽頭は、上咽頭、中咽頭、下咽頭の3つの部分に分かれています。特に上咽頭の周辺には鼻腔や目、耳管咽頭孔があるため、上咽頭にがんが発生すると、頸部リンパ節転移が起きやすくなります。また、中咽頭がんは、扁桃腺の腫れとよく間違われることがあるので、自分で判断せずに、耳鼻咽喉科などで診療を受けるようにしましょう。下咽頭がんは、中咽頭部分から食道の入口部分までの範囲に発生する悪性腫瘍です。食べ物が喉に突っかかるといった初期症状があります。検査方法は、上咽頭がんと下咽頭がんの場合には鼻咽腔ファイバースコープ(内視鏡)を使って検査します。また、中咽頭がんは、直接観察できる位置なので、視診と触診で検査が可能です。

喉の内視鏡検査は痛いの?

耳周辺の内視鏡検査

気管は鼻と口、喉、耳がつながっています。そのためそれぞれの部分を丁寧に検査する必要があります。耳周辺の検査は、鼻咽腔ファイバースコープ(内視鏡)を耳(外耳道)に入れて鼓膜付近まで観察して診断します。痛みなどはまったくありません。赤ちゃんでも泣かずにじっとしているほどです。検査時間は1分以内で終了します。

鼻咽腔の内視鏡検査

鼻咽腔の内視鏡検査は、鼻の穴からスパゲッティほどの直径の鼻咽腔ファイバースコープ(内視鏡)を挿入して行います。鼻腔に軽く麻酔液をふりかける程度で、痛みはほとんどなくなります。また、ファイバースコープには滑らかにするジェルを塗布していますので、痛みのないスムーズは検査が可能です。鼻と喉はつながっているので、咽頭付近まで丁寧に検査を行います。検査時間は数分程度で身体的な負担やストレスなどの少ない検査です。小学生以上であれば、問題なくどなたでも検査が受けられます。幼児の場合は、熟練のテクニックが必要です。また、胃カメラ検査のような、検査前日からの絶食なども必要ありません。

咽頭の内視鏡検査

咽頭の内視鏡検査も鼻の穴から鼻咽腔ファイバースコープ(内視鏡)を挿入して実施します。鼻の検査同様、鼻腔に軽く麻酔薬をふりかけて、スムーズに鼻咽腔ファイバースコープが挿入できるようにジェルを塗布しますので、痛みなどはほとんどないストレスの少ない検査方法です。また、胃カメラ検査のような、前日からの飲食の制限がないので、いつでも気軽に検査を受診できます。検査に要する時間は数分程度です。小学生の高学年以上であれば、どなたでも問題なく受診していただけます。

喉の内視鏡検査にはどのような検査機器が使用されるの?

鼻咽腔ファイバースコープ(内視鏡)

鼻咽腔ファイバースコープ(内視鏡)は、細いスパゲッティ程度の太さのファイバーを鼻の穴から挿入して検査する装置です。鼻腔内の鼻中隔彎曲症やアレルギー性鼻炎、鼻腔腫瘍などの検査や、喉周辺のさまざまな検査を行います。喉の場合、喉頭鏡を使用して検査を行うことがありますが、嘔吐反応がある方には鼻咽腔ファイバースコープ(内視鏡)で検査します。鼻腔に軽く麻酔薬をふりかけて、スムーズに挿入できるジェルと塗布しているので、検査の際の痛みなどはほとんどありません。

鼻咽腔電子スコープ(内視鏡)

鼻咽腔電子スコープ(ビデオ鼻咽腔スコープ内視鏡)は、鼻腔内や喉周辺の検査を行う際に使用する軟性内視鏡です。これまでの鼻咽腔ファイバースコープよりも高い解像度があり、より高精度な検査が行えます。大学病院や地域の拠点となる医療機関で導入が進んでいます。スコープが極めて細いという特徴もあり、受診者様の負担を軽減させた検査が可能です。鼻咽腔ファイバースコープ同様に、鼻腔に軽く麻酔薬をふりかけて、滑らかに挿入できるようにジェルを塗布して検査を実施します。

モニターで詳しく観察できるので、1mm程度の微細な病変まで発見することが可能です。経口内視鏡や喉頭鏡と異なり、鼻の穴から挿入するので「ゲッ」となる嘔吐反応がなく、ストレスなく検査が実施できます。

喉頭ストロボスコープ(内視鏡)

喉頭ストロボスコープ(内視鏡)は、咽頭がんの早期発見に有効な検査装置です。声帯振動の異常を観察することが咽頭がんの発見には欠かせません。喉頭ストロボスコープは、ストロボ発光によって声帯の振動をスローモーションで詳細に観察できます。声帯振動に異常がないか確認することが可能です。また、声帯ポリープや声帯嚢胞、喉頭がんの症状の一種である声帯粘膜硬化症などの診断が行えます。

ストレスなく受けられる喉の内視鏡検査

喉の内視鏡検査についてわかりやすく解説してきました。一口で喉と言っても、上咽頭、中咽頭、下咽頭などがあり、鼻や耳、目などにもつながっているので、構造による分類が複雑に関連し合っています。またそのため、「がん」になると早い段階から浸潤がおきる厄介な箇所です。しかし、幸いなことに、喉の内視鏡検査は、胃カメラ検査のような飲食の制限などがないため、気軽にいつでも受診できます。喉の内視鏡検査装置である鼻咽腔ファイバースコープや鼻咽腔電子スコープ、喉頭ストロボスコープなどを使った検査は、それほど痛みがないため、さほどのストレスもありません。

喉周辺のがんなどの疾病は、自覚症状が少ないので、少しでも違和感があった場合には、早めに近所の耳鼻咽喉科などで受診するようにしましょう。

内視鏡検査でおすすめの医院 関東編

かみごう医院

出典:http://www.kamigou-clinic.com/

電話番号 045-891-1026
住所 神奈川県横浜市栄区上之町2-17
アクセス JR根岸線 港南台駅 車で約15分
診療時間 【平日】9:00~12:00/15:30~18:00
【土曜】9:00~12:00
・内視鏡検査(予約制)
【月〜木】13:30~15:30
【土曜】13:30~16:00
休診日 日曜日・祝日
※内視鏡検査は金曜日・日曜日・祝日
対応検査項目 ・大腸内視鏡検査
・胃内視鏡検査
・経鼻内視鏡検査
・麻酔を用いた(静脈内鎮静法)内視鏡検査
URL http://www.kamigou-clinic.com/
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