狭心症の症状・原因・治療方法とは?

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狭心症(読み方:きょうしんしょう)とはどんな病気なのでしょうか?その原因や、主にみられる症状、一般的な治療方法などについて、医療機関や学会が発信している情報と、専門家であるドクターのコメントをまじえつつ、医科サプリ編集部よりお届けします。

この記事の監修ドクター:
品川弥人 医師(しながわ内科・循環器クリニック 院長)

狭心症とは

心臓の筋肉に血液を送っている冠動脈が細くなったり、詰まりかかったりすると、心臓への血液の供給が少なくなります。このように心臓の筋肉への血のめぐりが悪くなることを狭心症といいます。しかしまだ心臓の筋肉の機能は完全には低下していません。いわゆる黄色信号がついた状態になります。この時人は胸痛を訴え、無理な運動はしなくなります。このようにして少しでも心臓の負担を少なくし、心臓への血の巡りが悪いことに対応しようとします。しかし、心臓に負担をかけた場合、また同じような発作を繰り返すことになります。

引用:名古屋徳洲会総合病院
http://www.nagoya.tokushukai.or.jp/wp/heart_cardiopathy/1687.html

狭心症の症状

階段を上がる時や、急いで歩いた時などに、数分間の胸の痛みが起こる
痛みで目がさめたり、夜明け方トイレに立った時や洗面の時に胸の痛みが起こる

引用:国立循環器病研究センター 循環器病情報サービス
http://www.ncvc.go.jp/cvdinfo/pamphlet/heart/pamph34.html#anchor-11

品川弥人 医師 しながわ内科・循環器クリニック 院長ドクターの解説
狭心症とは、胸部圧迫感が主症状の心疾患です。狭心症には、体に負荷がかかった時に胸部に圧迫感を感じる「労作性狭心症」と、安静時に胸部に圧迫感を感じる「安静時狭心症」の2種類があります。労作性狭心症の場合、階段の上り下りや運動などの労作によって症状が生じ、安静にすると治ります。対して、安静時狭心症の場合、運動などに関わらず発症します。特徴的な症状としては、胸全体が締め付けられるような胸部圧迫感ですが、他に冷や汗などの症状が出ることがあります。

狭心症の原因

重い荷物を持ったり、坂道を登る時など、心臓に負担がかかった時に症状が出る場合は「労作性狭心症」といい、主に冠動脈の動脈硬化によって内径が狭くなることが原因です。一方、睡眠中や安静時に突然、発作を起こすものを「安静時狭心症」または「異型狭心症」と呼び、冠動脈の一過性の痙攣が原因だと言われています。

引用:国立循環器病研究センター 循環器病情報サービス
http://www.ncvc.go.jp/cvdinfo/pamphlet/heart/pamph34.html#anchor-11

狭心症の検査法

心電図、胸部レントゲン検査、心臓超音波検査、血液検査、冠動脈造影検査を行ないます。他の病気かも知れない場合CT検査、腹部超音波検査を行なう場合もあります。

引用:名古屋徳洲会総合病院
http://www.nagoya.tokushukai.or.jp/wp/heart_cardiopathy/1687.html

品川弥人 医師 しながわ内科・循環器クリニック 院長ドクターの解説
狭心症になりやすい人は、生活習慣病(高血圧・脂質異常症・糖尿病など)がある人やたばこを吸う人です。特に喫煙は罹患率がかなり高くなる傾向にあります。また、中年以降の男性、閉経後の女性は罹患率が高くなるので、注意が必要です。日頃から生活習慣病に気を付け、また、定期的に健康診断を受けるようにしましょう。

狭心症の治療方法

狭心症と診断された場合、薬物治療、カテーテル治療、バイパス手術のいずれかあるいは複数を組み合わせた治療が必要になります。

引用:東京大学医学部附属病院 循環器内科
https://cardiovasc.m.u-tokyo.ac.jp/consultation/diseases/angina

品川弥人 医師 しながわ内科・循環器クリニック 院長ドクターの解説
狭心症の診断には、CT・心臓カテーテル検査・運動負荷試験、また、24時間の心電図を記録して解析・観察する検査などが用いられます。その結果、「労作性狭心症」と診断された場合は、心臓の血管を広げる心臓バイパス手術やカテーテル手術での治療が行われます。「安静時狭心症」と診断された場合は、基本的には通院による内服薬での治療が行われ、場合によっては手術での治療となります。


この記事の監修ドクター

PROFILE

北里大学医学部を卒業後、北里大学病院内科、沼津市立病院循環器内科、竹田綜合病院循環器科での勤務を経て、2015年よりしながわ内科・循環器クリニックにて勤務。2006~2015年には、母校・北里大学医学部で助授も務める。2012~2014年には、ドイツ Würzburug University Comprehensive Heart Failure Centerへ留学。医学博士、日本内科学会総合内科専門医、日本循環器学会循環器内科専門医。

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