大腸ポリープの症状や原因、治療方法とは?

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大腸ポリープ(読み方:だいちょうぽりーぷ)とはどんな病気なのでしょうか?その原因や、主にみられる症状、一般的な治療方法などについて、医療機関や学会が発信している情報と、専門家であるドクターのコメントをまじえつつ、医科サプリ編集部よりお届けします。

この記事の監修ドクター:
寒河江 三太郎 医師 厚木胃腸科医院 院長

大腸ポリープとは

大腸粘膜に隆起(りゅうき)する組織を大腸ポリープといいます。ポリープは、直腸とS状結腸に高い確率で発生し、大きさは数ミリから3センチ程度まであります。大きく腫瘍性、非腫瘍性に分けられます。
引用:オリンパス
http://www.onaka-kenko.com/various-illnesses/large-intestine/large-intestine_02.html

寒河江 三太郎 医師 厚木胃腸科医院 院長監修ドクターのコメント
大腸にできる「いぼ」の様な隆起性の病変を大腸ポリープといいます。いろいろな形があり、大きさも1mm程度の小さいものから数cmまでと様々です。
ポリープの種類には、非腫瘍性のものと腫瘍性のものがあります。非腫瘍性のものには、炎症性や過形成性といわれるものがあります。腫瘍性のものには、大腸ポリープのうち8割以上を占めるとされる腺腫やいわゆる「がん」が含まれます(腫瘍性のものの中には、隆起性の病変だけでなく、陥没した腺腫や、陥凹型のがんも存在しています)。

大腸ポリープの症状

小さなポリープはほとんど症状がありませんが、大きくなってくると、便潜血(べんせんけつ)や鮮血便(せんけつべん)の症状がでます。若年性ポリープはしばしば自然脱落して下血します。大きなポリープでは腸重積(ちょうじゅうせき)をおこしたり肛門外にでてしまうこともあります。

引用:オリンパス
http://www.onaka-kenko.com/various-illnesses/large-intestine/large-intestine_02.html

寒河江 三太郎 医師 厚木胃腸科医院 院長監修ドクターのコメント
大腸ポリープの多くは無症状です。一般的に、腫瘍性ポリープ(腺腫)が数年間をかけて徐々に大きくなり、大腸がんに移行していくタイプが大腸がんの9割を占めるといわれています。また近年、過形成ポリープの中でも、サイズが10mmを超える場合などは、腺腫と同様に「がんへの移行リスクの高いポリープ」といわれています。いずれの場合もかなり進行した大腸がんにならないと、血便や腹痛などの自覚症状は出ません。

大腸ポリープの原因

がんと同様、腺腫は生活習慣などの環境要因と遺伝要因が絡み合って起こると考えられています。

引用:gooヘルスケア
https://health.goo.ne.jp/medical/10G31400

寒河江 三太郎 医師 厚木胃腸科医院 院長ドクターの解説
大腸がんの危険因子として、以下のことが言われています。
・年齢(50歳以上)
・大腸がんの家族歴
・高カロリー摂取および肥満
・過量のアルコール、喫煙
特に、血の繋がった自身の親や兄弟、子供などにに大腸がんになった人がいると、そうでない人に比べて2~3倍大腸がんになりやすいといわれています。一方で、予防法としては、適度な運動以外には大腸がん予防に有効な方法はまだ証明されていません(ちなみに食物繊維・果物・野菜などは、予防する可能性があるとはいわれていますが、まだ証明はされていません)。そのため、特に40歳以上になられた方、また40歳以下の方でも親族が大腸がんと診断された方は、定期的に大腸の検査[特に大腸内視鏡検査(大腸カメラ)]を行い、早期発見に努めることをおすすめしております。

大腸ポリープの検査法

血便を自覚した患者さん、あるいは無症状でも検診の目的で受けた便潜血テストが陽性の患者さんに対しては、大腸内視鏡検査または注腸造影X線検査が行われます。どちらの方法でも診断は可能ですが、最近は、ポリープ発見時ただちに組織検査(鉗子(かんし)を使った生検法あるいは高周波発生装置を使ったポリープ切除術・粘膜切除術)が可能である大腸内視鏡検査のほうが優先される傾向にあります

引用:gooヘルスケア
https://health.goo.ne.jp/medical/10G31400

寒河江 三太郎 医師 厚木胃腸科医院 院長監修ドクターのコメント
大腸ポリープ・早期大腸がんはほとんど無症状です。そのため、無症状な大腸ポリープ・がんの検査法として、近年、便潜血検査や大腸内視鏡検査(大腸カメラ)が主に行われています。
便潜血検査(2日法)は便中の出血の有無をみる検査で、大腸がんに対する感度(がんがある場合に陽性になる確率)は80%程度ですが、簡便・低コストなこともあり、一般の検診において多く普及しています。しかし、ポリープ(腺腫)に対しては特に感度が低く(10%~50%と研究によってばらつきがあります)、便潜血が陰性でも、内視鏡検査でポリープや早期がんが発見されることが多くあります。一方、2-3年毎に大腸内視鏡検査(大腸カメラ)を受けるようにすることで、いずれの病変も早期発見・治療ができる可能性が高いと考えられており、当院でも定期的な内視鏡検査を推奨しております。最低限、便潜血検査で陽性になった場合には、必ず大腸の精密検査【大腸内視鏡検査(大腸カメラ)】を受ける様にしてください。

大腸ポリープの治療方法

腺腫の疑いがあるものは切り取ります。
基本的にポリープは、内視鏡で見ながら切除するポリペクトミーを行います。大きな病変は内視鏡による粘膜切除(EMR)にて切除し、病巣(びょうそう)全体の病理(びょうり)検索を行います。5ミリ以下のポリープではがん化のリスクが低いため、ホットバイオプシー(焼灼(しょうしゃく)切除し、生検(せいけん)を行う)でよいとされています。
非腫瘍性の小さなポリープは基本的には治療をしませんが、若年性ポリープなどは症状によってポリペクトミーを行います。

引用:オリンパス
http://www.onaka-kenko.com/various-illnesses/large-intestine/large-intestine_02.html

寒河江 三太郎 医師 厚木胃腸科医院 院長監修ドクターのコメント
ほとんどの大腸ポリープは、大腸内視鏡検査中に切除することができます。外来における内視鏡での切除法は、病変の大きさや進行度に応じて、「ホットバイオプシー」「ポリペクトミー」「内視鏡下粘膜切除術」「内視鏡的粘膜下層剥離術」などの方法があります(ちなみに切除する時には痛みは全くありません)。また近年、主に10mm以下で比較的扁平なポリープに対して、熱を使わないコールドポリペクトミーという手術が行われ始めており、これは従来のポリープ切除に比べ、術後出血や穿孔(腸に穴が開く)などの合併症は比較的少ないと報告されています。
切除したポリープは回収し、顕微鏡検査によって種類を診断し、その後の治療方針の参考にします。ポリープが大腸がんであった場合は、顕微鏡検査の結果によっては、追加治療が必要な場合もあります。


この記事の監修ドクター

寒河江 三太郎 医師 厚木胃腸科医院 院長寒河江 三太郎 医師
厚木胃腸科医院 院長

PROFILE

平成19年 北里大学医学部医学科卒業。平成19年 北里大学医学部医学科卒業。国際親善総合病院にて初期研修後、慶應義塾大学一般・消化器外科教室入室。平成21年 稲城市立病院 外科。平成22年 平塚市民病院 外科。平成23年 慶應義塾大学病院 一般・消化器外科。平成27年6月 厚木胃腸科医院院長。日本消化器内視鏡専門医。日本外科学会専門医。日本医師会認定産業医。日本禁煙学会認定指導医。

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