口臭の原因・治療方法のご紹介

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口臭(読み方:こうしゅう)とはどんな病気なのでしょうか?その原因や、主にみられる症状、一般的な治療方法などについて、医療機関や学会が発信している情報と、専門家であるドクターのコメントをまじえつつ、医科サプリ編集部よりお届けします。

この記事の監修ドクター:
西 とも子 歯科医師(にし歯科医院 院長)

口臭とは

人それぞれ体に匂いがある様に、口の中にも匂いがあります。

正常な匂いの場合、生理的口臭と言いますが病気やその他の原因で(多くの場合、口の中に原因が在ります)他人に不快な気持を与える匂いとなる場合があります。

それを口臭と称します。

自分以外の人の感じ方で、口臭かそうでないかが決まります。

引用:日本臨床歯周病学会
http://www.jacp.net/perio/halitosis/

西 とも子 先生 にし歯科医院 院長ドクターの解説
一般的に口臭は、起床時や空腹時、緊張した時、などに強くなります。口臭の種類は様々で、喫煙や食事の内容によって一時的に起こる生理的な口臭や、口腔内だけでなく、消化器や呼吸器の疾患、鼻や喉の疾患などが原因で起こる口臭もあります。さらには虫歯や歯周病が原因で臭いが発生したり、服薬やストレスなど唾液の減少による口腔内の自浄作用の低下が原因で口腔内細菌のバランスが崩れ発生するもの。また、シェーグレン症候群や唾液腺の疾患、また舌やお口の運動機能の低下により唾液の量が減少し口臭が発生したりすることがあります。舌の喉に近い部分が白くなっている人は要注意です。歯科医院を受診し口腔機能の低下がないか一度相談してみましょう。

口臭の原因

口臭の原因は、87%が口の中にあることが明らかにされています[1]。口の中にいる嫌気性菌という種類の細菌が、タンパク質やアミノ酸を分解して揮発性硫黄化合物(VSC: Volatile Sulfur Compounds)という物質を作ります。これが口臭の主たる原因物質です。口臭はVSCが増える原因により生理的口臭あるいは病的口臭に分けられます。

引用:厚生労働省 e-ヘルスネット
https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/teeth/h-07-002.html

口臭の検査法

口のにおいは100種類ほどあるといわれています。
このなかでも口臭の3要素ガスと言われる揮発性硫黄化合物の濃度を詳しく調べます。
同時に、それらを生み出す口の中の菌量を測定します。

そして、自分では分かりにくい口腔内のすべてのガス、吐く息、鼻のにおいについても調べます。
また、唾液は口臭を含めた口の中の様々な病気と関係するため、唾液検査やお口の乾燥度も検査します。
さらに、口臭の原因が全身による可能性もあるため、尿検査も行います。

引用:イノマタデンタルクリニック
https://www.inomatadental.com/breath

西 とも子 先生 にし歯科医院 院長ドクターの解説
口臭の原因についてですが、口腔の清掃状態の不良や虫歯、歯周病、ドライマウス(口腔乾燥症)、ストレス性のものなどいろいろありますが、いずれも菌が臭いの原因となります。また耳鼻疾患があるかたは、副鼻腔炎(蓄膿症)で鼻に膿がたまった場合など、その臭いが口腔に下りてきて口臭として感じるとなることがあります。さらに糖尿病、腎臓病、肝臓病など全身疾患が口臭の原因となっている場合もあります。口腔疾患は状態と密接な関わりがあり、体調のバロメーターになります。おかしいなと思ったら、遠慮せず医師や歯科医師に相談しましょう。

以下、口臭の原因の主なものを示します。

・口腔内の虫歯や歯周病によって発生する口臭
・胃の中の食べ物による口臭
・喫煙、コーヒーなど嗜好品による口臭
・糖尿病や腎臓疾患などの全身疾患による口臭
・鼻の病気による口臭
・膿栓(臭い玉)による口臭
・入れ歯による口臭
・ストレスや緊張した時に出る口臭
・他人は感じないというが自分はとても気になる口臭

検査方法は、一般的にはガスクロマトグラフィーや半導体ガスセンサーなどの専用機器を使用して、口臭を客観的に測定します。

口臭の治療方法

口臭は健康な人でも強くなることがありますが、何らかの病的な原因があって口臭が強くなることがあります。これを病的口臭といいます。その代表的なものが歯周病です。それは歯周病の原因の多くがVSCを作る嫌気性菌であるからです。歯周病の他には、大きなむし歯や粘膜の潰瘍などが原因となることがありますが、これらの病気と異なり、歯周病はほとんど痛みもなく進行していきます。したがって何の自覚もないのに家族から口臭を指摘されるようになったら、一度歯科医院を受診して歯周病の検査を受け、専門的な治療を受けることで改善します。

引用:厚生労働省 e-ヘルスネット
https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/teeth/h-07-002.html

西 とも子 先生 にし歯科医院 院長ドクターの解説
治療方法は原因によって異なります。しっかりした検査を受け原因をみつけることが症状改善への近道です。口腔が汚れているのであれば、口腔内細菌を管理するために口腔ケアを必要とします。歯周病が原因であれば、その治療を行っていくことが大切です。耳鼻疾患や糖尿病、消化器疾患などの全身疾患が原因の場合は、医科との連携をとり本来の疾患をきちんと治療しながら口臭治療を行うことが必要です。自分では強い口臭を感じるが、周りの人に理解してもらえない口臭があります。このような場合は専門的に口臭治療を行なって歯科医院や病院を受診することをおすすめします。専門的に口臭治療をおこなっている医院では、口腔乾燥度、唾液の量、歯科疾患の有無、鼻咽頭疾患の有無の検査など様々な検査を行ないます。また、生活習慣などを参考にすることもあります。さまざまな方面から口臭発生原因について詳しく調べます。ストレスとの関係を調べるため、ハートレートという機械を使い自律神経の状態を検査することもあります。すべての検査結果に基づき、その人に合った、治療をおこないます。漢方薬の併用により症状の改善を行うこともあります。

口臭が心配な場合は、専門的に口臭治療を行なっている歯科医院や病院にて検査を行ない、症状に適した治療を受けましょう。


この記事の監修ドクター

西 とも子 先生 にし歯科医院 院長西 とも子 歯科医師
にし歯科医院 院長

PROFILE

●経歴
北海道医療大学歯学部 卒業
北海道医療大学歯学部 歯科放射線学講座
かむかむクリニック(釧路) 勤務
医療法人清心会 勤務
にし歯科医院 開業

●所属学会
日本歯科放射線学会 認定医
日本口臭学会 認定医
歯科エックス線 優良医
日本小児歯科学会
国際歯周病内科学研究会
オーラルプラセンタ医学研究会
ドライマウス研究会

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