脊柱管狭窄症の症状や原因、治療方法について

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脊柱管狭窄症(読み方:せきちゅうかんきょうさくしょう)とはどんな病気なのでしょうか?その原因や、主にみられる症状、一般的な治療方法などについて、医療機関や学会が発信している情報と、専門家であるドクターのコメントをまじえつつ、医科サプリ編集部よりお届けします。

この記事の監修ドクター:
勝野浩 医師 ヒロ整形クリニック 院長

脊柱管狭窄症とは

先天的または後天的に脊柱管が狭くなって、脊髄(せきずい)や神経根が圧迫される病気です。頸椎(けいつい)および腰椎(ようつい)に起こることが多く、腰椎の場合は馬尾(ばび)神経が圧迫されて症状が出ます。

引用:メディカルiタウン
http://medical.itp.ne.jp/byouki/080507000/

勝野浩 医師 ヒロ整形クリニック 院長監修ドクターのコメント
一般的には後天的なものであり、加齢的な変化によって腰椎をつないでいる靭帯などが変性して、神経の通り道である「脊柱管」が狭くなってしまい、神経が圧迫され痛みが出てくる病気です。特に60代以降の高齢者に多く見受けられます。

脊柱管狭窄症の症状

腰背部痛・下肢痛・「しびれ」が主な症状です。腰部脊柱管狭窄症による下肢痛は、腰椎椎間板ヘルニアにおける下肢痛ほどは強くはありません。また、腰部脊柱管狭窄症における下肢痛や「しびれ」は、安静時には軽度もしくは無症状ですが、歩行や直立の姿勢を継続すると悪化してしまい、腰を前に曲げて休むと下肢症状が軽減・消失するという、いわゆる「間欠性跛行」とよばれる症状です。この間欠性跛行が悪化すると、連続して歩ける距離が徐々に短くなり、安静時の下肢痛や「しびれ」も強くなります。加えて、排尿や排便に障害が認められる場合もあります。腰部脊柱管狭窄症は、60-70歳以降の方に多くみられます。

引用:日本脊髄外科学会
http://www.neurospine.jp/original28.html

勝野浩 医師 ヒロ整形クリニック 院長監修ドクターのコメント

神経を通る管である脊柱管が狭くなり神経を圧迫するので、神経痛が症状として出てきます。一番特徴的なのは、間欠性跛行といって、歩くと足がしびれたり痛みが強くなったりして歩けなくなってしまうのですが、休むとまた歩けるようになるといった症状が出てきます。症状が重くなると(神経の圧迫がひどくなると)、膀胱直腸障害(尿や便が出なくなる)や、麻痺が及んで歩けなくなるといった症状が出てくることもあります。

高齢者に多く見受けられる症状ですが、重いものを持つ等といった腰を酷使するような仕事をされていた方や、ラクビーやフットボールのような腰に負担のかかるようなスポーツをされていた方は、老化が早期に来ることによって、40代ぐらいの方でもこのような症状になることはあり得ます。

このような症状にならないようにするには、老化の進行を遅くすることが大切で、若いころから腹筋、背筋、ストレッチ、トレーニングなどをして、腰の骨にかかる負担を減らし変形しないようにするのが望ましいと思われます。

脊柱管狭窄症の原因

加齢、労働、あるいは背骨の病気による影響で変形した椎間板と、背骨や椎間関節から突出した骨などにより、神経が圧迫されます。

引用:日本整形外科学会
https://www.joa.or.jp/public/sick/condition/lumbar_spinal_stenosis.html

脊柱管狭窄症の検査法

単純X線(レントゲン)写真である程度は推測できますが、より詳しく診断するためにはMRIや脊髄造影などの検査が必要となります。

引用:日本整形外科学会
<a href=”https://www.joa.or.jp/public/sick/condition/lumbar_spinal_stenosis.html” target=”_blank” rel=”no

勝野浩 医師 ヒロ整形クリニック 院長監修ドクターのコメント
整形外科に来ていただいて、レントゲンを撮ったり、理学的所見をとったりしますが、確定診断はMRI検査を用います。

脊柱管狭窄症の治療方法

症状が軽い場合には、脊髄馬尾神経の血流改善を目的とした内服薬として、プロスタグランジンE製剤が用いられます。しかし、数ヶ月内服しても症状の軽快が得られない場合や、症状が進行する場合には、手術的治療法が行われます。

引用:日本脊髄外科学会
http://www.neurospine.jp/original28.html

勝野浩 医師 ヒロ整形クリニック 院長監修ドクターのコメント

接骨院に行ったり、マッサージをしたりしても治りませんので、まず整形外科の受診をお勧めいたします。通院に関しては、痛さの程度や神経症状の程度にもよりますので一概には言えませんが、初期の段階であれば最初にしっかりとストレッチや筋トレの指導をして、ご自宅でやっていただければ頻繁に通院する必要はありません。一方、坐骨神経痛の症状が現れている場合や、間欠性跛行の症状が重い方などは、痛み止めや間欠性跛行を改善する薬(プロスタグランジン)の使用、腰の牽引の治療などを続けたほうがよいと思われます。

日常生活ではの注意点としては、腰に負担をかけないことが大切です。また、冷えると症状がひどくなるので、なるべく腰や脚を冷やさないことです。

この病気は完治することはありません。症状の進行を抑え、痛みをある程度抑えるといったことは可能ですが、変形したものを元に戻すことはできません。あまりに症状がひどい場合は、手術をすることもありますが、手術してもたいていの場合、再発します。予後は良くないので、なるべくそうならないように若い時から気を付けることが大事です。


この記事の監修ドクター

勝野浩 医師 ヒロ整形クリニック 院長勝野浩 医師 ヒロ整形クリニック 院長

PROFILE

略歴

昭和63年
浜松医科大学卒業、浜松医科大学整形外科入局

平成2年
浜松医科大学大学院入学、ハーバード大学、ボストン子供病院留学 骨代謝の研究に従事する

平成6年
浜松医科大学大学院卒業、医学博士号取得、富士宮市立病院医長

平成8年
井戸田病院リハビリテーション部長、財団法人スポーツ医・科学研究所非常勤医師 スポーツ整形の診療に従事する

平成10年
ヒロ整形クリニック開院

資格・所属学会
・日本整形外科学会専門医
・日本整形外科学会スポーツ認定医
・日本体育協会公認スポーツドクター
・日本整形外科学会ロコモアドバイスドクター
・日本整形外科学会リハビリテーション認定医

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